RS232CとXPortの通信機器概要
■概要
RS232C機器は、パソコン等のRS232Cシリアル通信ポートを用いた応用機器です。
開発から40年が経ていますが、XPortを搭載することで、ネットワーク(イーサネット)上で
簡単に利用できることから、いまでも活躍しております。
RS232C機器は、USBシリアル変換器とFTDI-USBドライバを使用
イーサネット機器は、リダイレクタソフトを使用
USB機器は、FTDI-USBドライバを使用
以上の条件で、当社のすべての機器は、Windows10パソコンから同じプログラムで実行できます。
teratermのターミナルソフトもその全てに適用できます。
■履歴
1984年 FA用途のリモートI/O装置として受注開発
10年間、販売稼働実績
1994年 大幅にコストダウンをした基板にリプレースし、いっちゃんの商標で一般販売開始
現在まで、多数の販売実績
いっちゃんは株式会社データシックスの商標です。
2003年 ネットワーク上での利用拡大に伴い、XPortを搭載したイーサネット対応型の受注開発
2020年 いっちゃんをスマホから制御できるように、コロナ禍に開発しました。
■特徴
低価格ではありますが、もともとFA用途で開発していますので、高い信頼性があり、
数多くの稼働実績があります。
当サイトに掲載している機器は、初期納入後10年以上経過したものだけですので、
安心して使用していただけます。
使用部品は、部品発売後20年以上経過している安定部品を可能な限り採用しています。
この10年以内の最新の開発機器も数多くあります。
■パソコンソフトに関して
取説には、teratermを使っての動作確認方法を掲載しています。
Windows10においては、ターミナルソフトが実装されていません。
替わりに、teratermを使うのが便利ですが、詳細はこちらです。
---> teratermによる動作確認方法
長年の計測制御ソフトウェア開発実績でのスキルでサポートいたします。
Windows10でのVisual studio上で、Visual Basic またはC#で適用するのが簡単です。
その場合、シリアル通信のコード作成は、簡単にできます。
■RS232C機器
RS232Cはレガシーなインターフェースですが、FA機器ではまだまだ現役です。
Windows10パソコンでは、FAパソコン以外にはRS232Cポートは搭載されていませんが、
USBシリアル変換器を用いることにより、RS232Cで接続できます。
パソコン以外の組み込み用コンピュータでは、必須のインターフェースです。
RS232C(シリアルポート)は、50年以上変更がないので、安定して利用できます。
また、当社RS232C機器は、各種アナログ入力に対応した特注実績があります。
工業用K熱電対温度、溶接電流、溶接電圧等の特殊入力を得意としています。
RS232C接続ケーブルを延長したい場合は、RS232C-RS422変換器を準備しています。
■USBで使用したい場合
RS232C機器にUSB-シリアル変換ケーブルを付けることで解決します。
FTDI-USBドライバの説明はこちら
上記説明で使用している秋月電子通商のUSB-シリアル変換ケーブルVE488は、
別途1,380円(税込)で追加できます。当社RS232C機器の全てに適用します。
また、シリアルが4ポート必要な場合は、StarTech.com社の『USB-4ポートRS232C
シリアル変換ハブ』製品ID:ICUSB2324Iを用いれば解決できます。
StarTech.comは、カナダの会社で、製品はモノタロウにて注文コード46249474で
購入できます。
なお、当社でも、USBを搭載した低価格な製品もあります。
FT232RLを搭載して2006年から販売していて、2020年にFT230XSに変更しました。
■イーサネット機器
シリアルをイーサネットに、Lantronix社のXPortを搭載して変換しています。
XPortを用いることにより、TCP/IPスタックをプログラムで記述することから開放され、
信頼性が向上し、新規OS対応性がLantronix社に委ねられて安心です。
出荷時の、IPアドレスは、192.168.11.10でポート番号は10001です。
この設定は、デバイスインストーラで簡単に変えられます。 デバイスインストーラの説明はこちら
ご注意
あくまでRS232C機器との互換性を保つ場合に限り、リダイレクタを用います。
パソコン側ソフトウェアは、VCP(仮想シリアルポート)として認識します。
つまり、従来のアプリケーションソフトは同じで済みます。
なお、TCP/IPソケット通信で記述することもできます。
出荷時の、IPアドレスは、192.168.11.10でポート番号は10001です。
この設定は、デバイスインストーラで簡単に変えられます
ソケット接続後、例えばET-R4の場合は、文字列W1を送信すると、出力1がオンとなります。
■稼働例
エンタープライズ用監視システムの入出力用途
POSレジのパソコンからの、入出力用途
計測制御のパソコンからの入出力用途
■納期
基本的には受注生産ですが、部品の共通化と、製品の少品種化により短納期で対応できます。
■保守
無償保証期間は納入後1年間です。
故障の場合は、センドバック修理となります。
製品の寿命の目安は、良好な使用環境で約10年です。
■Linuxで使用したい場合
かなり実績はあります。 コマンドで制御できます。
最近は、当社で開発しているラズパイ(Raspberry Pi)のソフトウェアの入出力にも使用しています。
■特注対応
当社の機器は、販売実績のすべてが特注対応品です。
具体的には、
●24V仕様での納品(工業用は24Vが標準)
24V対応に変更できます。
●特注仕様での納品
例:DINレール取り付け仕様
EIA 1Uラックケース、EIA 2Uラックケース、金属ケースに変更
入出力点数の増加
●ファームウェア(プログラム)の変更
●パソコン側プログラムの作成(お見積例)
●特注システムの受託開発(お見積例)
等に対応しております。
その内容、お客様名等は秘密保持をいたします。
お気軽にお問合せください。
■RoHS対応
当社の機器は、販売実績のすべてが特注対応品です。
当ホームページ記載の通信ポート応用機器も、特注対応となっています。
通信ポート応用機器の当社の売上比率は、10%未満です。
使用部品のすべては、RoHSまたはRoHS2対応の記載のある部品を購入しております。
通信ポート応用機器のRoHS証明書は取得しておりません。
■SNS対応
当社は、一切のSNS運用を実施しておりません。
具体的には、
Facebook,Instagram,X(旧Twitter),YouTube,TikTok,LINEの発信は一切しておりません
ご安心ください。
■セキュリティ対策
当社のホームページは、メディアによる宣伝告知を一切実施しておりません。
検索で上位に上がらないように配慮しております。
当社の文書作成は、ネットと切り離した環境で実施しております。
メール送信時は、別のネット接続パソコンにて、その時だけインターネットに接続して
USBメモリ経由の添付ファイルを送信しております。
ご安心ください。
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